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文化・芸術

2018年4月29日 (日)

能 籠太鼓 狂言 武悪 と 女装の男

籠太鼓
脱獄した夫の代わりに投獄された妻が時を知らせる太鼓を打ち夫を想い、その情愛に解き放たれる。
女は登場した時点で歩みが不安定でよろよろしていた。
せいぜい30代の設定ではないのかなー。
m
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立ち上がる所作と踊りが素人目にもフラフラ、よろよろ。
柱に向かってサーっと進むはずがどうも向かう先がずれている。
あれっ? 変だなあ。
何度目かで ”あー、落ちる。。” 
ヒヤッとした瞬間に後継がささっと掛け寄って背中を抱きとめた。この後継は3-4メートルを駆けたのにその余韻はさっと消えた。
一陣の風とでも言おうか。
眼の前の出来事が一瞬で<静>に戻ったけれど、今のは一体なんだったんだ。。
舞は最後まで不安定だった。廻ってフラフラ、見るに堪えない。
足が動かないのに人前で舞うって周りはなぜ止めないのだろうか。客に対してもあり得ないだろう。
m
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今回、驚いたことがある。
前列に3名の女子がやってきたが話し始めた時、”え、オトコ?”。
見た目でごまかそうとしても声は変えられない。
ロン毛の女装の男はトクトクと連れの女2名に ”あの松は距離でもあり、時間の流れも表わすの。歌舞伎もみてるし~。”
ちとうるさい声だったが開演前なのでしかたない。
当然興味が湧く。
どの程度綺麗なのだろうか。。
 
いやあ。。女としても男としてもどえらいブ男だった。
女装は”キレイになりたい”という願望からだろうが、タヌキが化粧してもタヌキはタヌキ。
塗りたくったタヌキは醜さが増すばかり。
私が呆然としたのは彼が立ちあがった瞬間、黒いパンツが丸見えだったのだ。
”えっ??”
何なのミニワンピースがたくし上げられた?
否、そいつは全く裾裁きを気にしていない。
なんちゅう服を着ているのだ。
薄手のインド綿の超、超ミニワンピース。
ズンドウにガニマタ。
キモチワルイ!! のひと言。
おいおい、連れの二人。一体どんな間柄なのだろう。
何で教えてあげないんだ。せめてスパッツを穿けと。
休憩後、今度は男が最初に来て私の前に座った。 隣の英国人がギョッと見上げた。
座る際にまたまた黒い下着がむき出しになった。
隣の女性がぎょっとして空いた口が塞がらなかった。
先刻の私と同じ形相だ。
男は見せたいのかもしれない。
悪趣味、下品、下劣、下衆、クズ。
 
あー。。。
美しいものを見に来たのに、なんてこった。。
そんな恰好で国立能楽堂へ来るなヤ。
あかの他人に股間を見せつけ、ストッキングも履かず下着を直接座席に付ける男。
キタネエな。。
m
カネ払ってボロボロの演目を見さされて、汚いトラベスティの股間を見せつけられ、なんとも不快な夜だった。

エンジェル

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2018年4月22日 (日)

MET オペラ ビューイング セミラーミデ

背景が壮大で歌手の<技量>が要求されるので中々公演が難しく、METでは25年振りとか。
<あらすじ>
バビロニアの王妃セミラーミデは夫を殺し、15年後に新しい夫を迎え国王とすると宣言し、何と自分の息子を選ぶ。 
この時、雷鳴・地響きと共に国王の亡霊が現出し国民は恐れおののく。
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ギリシャ神話にも息子と再婚する王妃の話があるけど、私はいつも疑問に思う。
一体、彼女たちは何歳で出産するのか。
早くて13歳として、その程度の年下の男との再婚ってあるのかなあ。
(現代では多々あるけれど。)
 
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バビロニア王国がどんなものか分からないけどイメージは権力強大で豊穣の国。
出演者が金色の冠や髪飾りをつけ、男女コーラスは金色のショールを襷掛け、主人公たちは金色や金糸をふんだん使った豪華絢爛たる衣装を身に纏う。
コーラスが微動だにせず佇む姿は荘厳そのもの。
 
<超絶技巧>が必要とされる歌い方。
ビブラートではなく、音がコロコロ流れる様に転がる。殆どのメロディ―が水が流れるような音の氾濫。
当初、このコロコロが耳にひっかかっていたが、曲の殆どがそうだったのでいつの間にか音の渦に巻き込まれ、転がされるのが心地よく感じられてきた。
 
 
そのまま勢いづいてフィナーレに飛び込む。
小さな流れがどんどん下流に向かい、えいっと滝つぼに飛び込んだよう。
そして清涼感に包まれる。
タイトルのセミラーミデが主人公なんだけれど、3名の王子と占い師の何れもが主人公になり得るほどの迫力があった。
インドの王子の<ハイトーン>は最高だった。
こちらまで叫びたくなる。
スゲエー音だ。。。

エンジェル

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2018年4月 2日 (月)

MET オペラ ビューイング 愛の妙薬

オペラコメディーで笑いが多い。
主人公のモテ女は、
”愛が欲しいんじゃあなくて、自分の愛情を誰かとシェアしたいんだ。。”
 
へえ。。そんな解釈なんだ。
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成程、恋に揺らぐ乙女というよりは気の多い女のようだ。
結婚直前に婚約者を振って、<気になる男>の求婚を待つ。
その男も彼女が好きなのだが打ち明ける度胸が無い。
”願いを叶える液体”を売る詐欺師にワインを掴まされる。

 ”これは愛を成就する妙薬!”
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酔っぱらった男は気が大きくなり、これは<妙薬>の性だと確信する。
突然、男は女たちにモテるようになった。
でも、それはどうしてかと言うと、彼が莫大な遺産を相続すると女達が知ったからで、全員が<金目当て>。
 
そうよねえ。。
生活が第一だし、経済力は愛より魅力的だろうし。。
唯一、その事を知らない件の女が彼の告白を受けてハッピーエンド。
 
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登場する詐欺師、とても魅力的な男だった。
 
言葉巧みに愛の妙薬を売りつけられたら。。
誰でも恋が成就できそうな気がする。

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2018年3月29日 (木)

日本民藝館 宗像志功展

たまたまTVで紹介していた。
民芸運動の浜田庄司、河井寛次郎の作品も見られる。
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韓国、清時代の陶器や宗像の所蔵の陶器が並んでいた。
柳宗悦や友人に描き送った一連の作品。
それらがとても温かい。
 
独得の色使い。
大胆で丸顔の仏様や女神。
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華厳経の仏さまに圧倒された。
A4程の小さな仏さまが壁いっぱいにズラリと並んでいる。
横長の曼荼羅のようだ。
中央に大日如来。
月の神、雷神、風の神。
風の神はほぼ真横に流れる線で疾風のごとく走っている。この線が髪なのか風を表現したのか、とてもユーモラスだ。
薬師如来は網タイツを纏ったよう。。
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天才、奇才。。
版画は平面に白黒であらわされる線のみ。
仏さまの体に無数の模様が描かれている。或る女神の体にはバラの花。
もう、これは<デザイン>だ。
ふと思った。
 
<この人は自由なんだ。>
 
彼の腹からの笑いが作品から湧き上がるようで、実に明るい。
限られたスペースに白と黒であんなに表現できるって。。
凄いなあ。

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2018年3月20日 (火)

能 羽衣 能楽堂のショウケース

外国人向けの公演。
説明は英語なので、事前に詞章をきっちり調べ、U-チューブで演目を見てきた。
英語では細かい歌詞の説明がない。
 
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入場時にパンフレットが入ったクリアフォルダーを頂く。
嬉しい。
行ってびっくり、会場は二階の<リハーサル室>だという。
リハーサル室って。。どんなとこ?
 
 
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で、その会場に案内されて又驚く。
もう一つの能舞台があるのだ。
椅子が無いので床に座る。
 
当然、胡坐だったり両足を伸ばしたり、とても<ラク>な格好で鑑賞できる。
120名程いたかなあー。
 
まるで公園で日向ぼっこをしているような気分だ。
 
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狂言<仏師>
詐欺師が仏像を買い求める田舎者を騙す話。
自分が仏像に成りすましポーズを取るが、買い手に<直し>を何度も要求されてばれてしまう。。
小道具は面、それもおかめの面だけで、演者の力強い声に圧倒される。
いまさらだが活舌の良い事。
我々は大いに笑った。
 
能<羽衣>
私はこれが見たかった。
題材は昔話。
殆どの話では衣を奪われた天女は泣く泣く人間の男と結婚する事になる。
これって今はやりのパワハラ、セクハラだ。
が、能では拾った漁師が哀願する女を哀れに思い、衣を返すから踊りを見せてくれと要求する。
そしていざ手渡す段になって、もしや受け取ったら直ぐにそれを身にまとい天上に帰ってしまうのではないかと疑う。
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そこで天女の決め台詞。

”疑うは人間のすること、天界ではありえない事だ。”
これがこの作品の教訓だそうだ。
天女は美しい三保の松原や日本の景観を褒め称え、人間の幸せを願い仏への感謝を示し大きく両手を二回振る。
これで金銀財宝を蒔いているのだそうだ。
へえ。。。
天女は人間に多くの物を呉れるんだ。
我々が享受する自然界の恵みを自覚しないといけないだろうなあ。
正面二列目に陣取った私は天女を見上げて、その荘厳な美しさに圧倒された。
ひらひらと舞う薄衣は金色に輝き、そこには鉦、笙、笛、太鼓、鐘などの楽器が描かれていた。
そうよ。。
音楽は人間を幸せにするんだ。
これぞ羽衣。
帰宅して猫に言う。
 
”天女を見てきたわよ。。”
 
 

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2018年3月18日 (日)

MET オペラ ビューイング トスカ

何回見ただろうか。。
今回は一番小説に近い<舞台演出>だと言う。。
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遠近を強調する為に右半分の舞台がやおや舞台のように持ち上がっている。
これは劇場で舞台全体を見ている分には良いのだけれど、映画で画面を切り取ってしまっているので、どうしても目が落ち着かない。
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トスカが左に居て、右上の高い位置に男が居る。
視覚的に不安定なのだ。
 
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歌手は歌うと同時に役者でなければならない。
”役者だなー” と思えるのは特にイタリア人男子。
嫉妬深い彼女を宥める。
そんな事はないんだよとキスをしまくるが、それが本当にしつこくて、女性が ”うざったーーい!” と眉をひそめて振り切る。
これが彼女の<地>の表情のようで、そこで観客が笑う。
此の作品、笑うシーンなんて何処にもない筈なんだけど。。
嫉妬深い女に恋した男は大変だ。
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主人公が処刑されるラストの有名なアリア。 
死を直前にした男の ”生きたい!!”という叫び。
男の顔が斜め下から大写しとなる。

彼の泣かんばかりの表情にこちらまで涙が零れて来た。
 

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2018年1月19日 (金)

歌舞伎 国立劇場 世界花小栗判官

前にスーパー歌舞伎の”オグリ”を見ていた。
いざりのオグリが妻に巡り会い、猿之助は延々と<愛が大切!>を繰り返した。
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歌舞伎で愛だ恋だと聞かされて最初はこそばゆい思いだったが、何十回も聞くうちに、本当に愛は大切なんだ、素晴らしいんだと胸に響いたのを思い出す。
あらすじを調べたけれど、覚えているストーリーと大分違うようだがそんな事は構わない。
<小栗物>は多いのだという。
 
 
 
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<絵草紙>のようだとチラシにあったが、当に絵のように優雅で華やかな舞台だ。
あらすじ
或る夜、屋敷から宝物が盗み出される。
そして舞台に星空が一面に広がり、なぜか流れ星が数個堕ち、中空にはナポレオンのアルプス越えの馬のような形が赤く浮き上がる。
この宝を巡って善と悪が戦い、男女の愛が絡んでくる。
次に春夏秋冬の桜のシーン。
ここで小栗判官が荒馬を乗りこなし、碁盤のうえで前足を立てる。
この時、ああさっきの夜空の馬はこれか。。
馬も馬上の菊之助も息を呑むほどの迫力がある。
声も張りがあって聞き易い。
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夏の場の漁師の家では亀蔵が面白い。
ごろつき共の会話に世相を反映した流行語が続く。
”ワタシ、失敗しないので、チガウダローこのはげ~、そんたく、35億、頭を勝ち割る、etc”
会場は笑いの渦。
登場人物は多いが、話のテンポがぽんぽんと進み分かり易い。
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冬の雪景色。
舞台転換でぐぐーっと家が奈落に下がり、そこは菊之助の立つ滝つぼ。
照明とスモークで奥には水煙が立ち、川の流れは単純な青い線の遠近法で水が客席に向かって来る。
殺陣の美しさや西洋楽器の音楽も有ったりで、
新春に相応しい煌びやかな舞台でした。
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1階中央席には40名程のキモノの団体さんが並んでいた。
その後ろ姿に、
あー、うなじって色気が有るんだなあ。。
 
これでやっと正月が来た。
 

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2018年1月15日 (月)

能 難波 狂言 松楪

<あらすじ>。
天皇の臣下が熊野三山へ参篭後に難波に到着する。見事な梅の木の周りを掃き清める二人に会う。
二人は梅のめでたさを讃え、難波で即位した仁徳天皇の治世を懐古する。
彼等は梅の精と王仁の化身。
宵には木花開耶姫(このはなさくやひめ)の精魂が現れて天女の舞を奉納する。
王仁も舞楽を披露し、治まる天下を祝福する。
ふむふむ。。
そう言うおめでたいお話か。。
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翁の白髪の髷げが不揃いで前に突き出ている。
これが力強いのが面白い。
 
金地に大きな黒の青海波模様が斬新で、このままだとド派手だけれど、一部をタンクトップの前に取り入れたら素敵じゃないかしら。。
などと能に関係ない事を思う。
天女の舞も翁の舞も優雅でした。
王仁が始終俯き加減でなにか変だなと思ったら、後見がしきりと冠を持ち上げていた。
まっ、重いのねえ。。
あれでちゃんと前が見えているのかしら。。
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隣のご婦人は開始2分で寝始まった。
ずーっと寝て、狂言も寝ていた。
右隣は能の途中で寝てしまい、も一つ向こうの男性は鼾をかいて寝ていた。
すげえ。。
正月の疲れを鼓の音で癒すなんて、とても贅沢な過ごし方だと思う。
 

エンジェル

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2017年12月26日 (火)

歌舞伎 実盛物語 土蜘蛛

午前の部。
人の縁が絡み絡んで、”えっ、そんなバカなーあ。。”
と言っちゃアおしまい。
ぎゅうぎゅう詰めのお話を江戸の庶民は拍手喝采したのだろう。。
 
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<あらすじ>
平家全盛の時代の木曽義仲誕生のお話。
(源氏の)白旗を握ったままの女の腕を子供が拾う。
木曽義仲の母親の懐妊が発覚し、実盛と瀬尾が詮議にやってくる。男子なら殺さなければならない。
そこで生まれたのはこれだと先刻拾った片腕を見せる。
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”そんなバカな!”という瀬尾を実は源氏に味方する実盛は”そのような前例が有る。”と言いくるめる。世の中には信じられない事があるものだと。。
(客はここで笑ったのだろうか。。)
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その腕は実盛が切り落としたもので、その家の娘と判明した。
(その腕を実の子がヒロウ?!!)
聞けば娘は捨て子。
段々と話が進むうちにこの瀬尾自身がその父親であると分かる。
彼は孫の手にかかったふりをしてその場で自害。
(そんなばかな。。)
子供が実盛に”母親の敵~!”と迫るが、実盛はお前が成長したら尋ねて来いと優しく諭す。
ストーリーがこんなに入り組んで、人も死んでしまうのに、愛之助が馬で退出する姿は晴れやかで惚れ惚れする。。
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歌舞伎座地下の木挽き広場で<歌舞伎桃山>を買うのが私の楽しみ。
美味。
 

エンジェル

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2017年12月25日 (月)

狂言 鮎

野村萬斎の新作狂言。
まるで、現代芝居を見るようだった。
狂言は実生活とは大分離れた<軽い笑い>だと思っていた。腹の底から湧き出る笑いではなく、強烈な感動を呼ぶものとは思っていなかった。
予想に反して、これは誰の胸にも響いたのではないだろうか。

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<あらすじ>
清流の畔に住む才助が鮎を釣りに行く。
そこへ山向こうで袋叩きにあった若者が逃げてくる。
男は金沢ヘ出て金を稼ぎたいと言うが、人相を観る才助は、”おまえは街へ出れば卑しい人間に成り下がるから、この地で清流に住む鮎を食べ、心を清らかにして畑を耕して暮らせ。”と提言する。
鮎でも食べろと家に連れ帰る。
美味しい鮎を食べ満腹になった男はそこでまどろむ。
そして夢を見る。
男は才助に連れられて金沢の宿屋を紹介して貰い働き始める。
風呂焚きから下足番、そして番頭と出世し、入り婿となって手広く商売を拡げてカネを稼ぎ、お殿様とも懇意になる程出世する。
(舞台ではここの展開が早く簡潔で美しい。)
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数年後、噂を聞きつけた才助が甥を連れて男に頼み事をしに行く。
”甥は人を殺す戦には出たくないというので、お殿様に頼んで戦場の後方部隊で働けるようにしてはくれまいか。。”
男は”お国の為に命を惜しむとはなんたる女々しい奴!”とその頼みを断る。
才助は引き上げる事にするが、ちと腹が空いたので何か食べさせてくれないかとお願いするも、
男は”ゼニは持っているのか?”
無いと知ると、”此処は宿屋だ商売だ、ただで飯を食わせる訳には行かない!”
と才助たちを罵り追い返す。
舞台には題名の通りに大鮎と5匹の小鮎が登場する。
まさに彼らが主人公だ。
帽子を被ってるだけだが、それが鮎に見えて来るし囲炉裏端で静かに焼かれる鮎を擬音でユーモアたっぷりに表現する。
鮎の香ばしい香りが漂って来るようだ。
 
そこで男が夢から覚める。
(邯鄲の夢か。。この話はここで終わるのか。。)
ところが男は金の亡者になった自分を夢で見ているにも関わらず、
”それでも、カネ儲けをしたい。”と呟く。
此処は笑えるシーンなのだが、なぜか観客はしんみりとしてしまう。
才助が去り、鮎たちもくねくねと泳ぐように舞台から消えていった。
(どうなるんだ。。この芝居。どこで終わるんだ ?)
残った男が叫ぶ。
”ゼニが欲しい!!”
夢を見た~~~い!!”
<最後の一句>のような衝撃だ。
この切実なる叫びに胸が一杯になった。
だって。。その男は私。。
忠告通りに生きれば案外苦労の少ない道を歩めたかもしれないが、人生に<もしも>が無いようにやって見なければ分からない。
人生の岐路で下した決断を後になって間違ってたかなーと思える時がある。
でも、果たして忠告通りに生きたとして、そこには自分の思いを実行できなかったという悔いが残るだろう。
だから、やりたい事はやれば良い。そうすれば自己責任だから誰を恨むこともない。
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金沢に行って金儲けをしたいと思ったら行けば良いのだ。出世して嫌らしい人間になったとしても、それは他人の感じる事。この男は嫌らしい人間に堕ちた事に全く気付かないのだから後悔のしようもない。
否、一度その夢を見ているのだから、絶えず心の片隅で自戒の念が働くに違いない。
 
シェークスピアを見たような気分だ。

エンジェル

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