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文化・芸術

2017年6月16日 (金)

MET オペラ ビューイング ばらの騎士

<演出>でこんなにも印象が違うんだ。。
前回も元帥夫人はレネ・フレミングだったがMETを引退する彼女の感慨も加わったのか寂しい元帥夫人だった。
 
34歳の元帥夫人には19歳の愛人がいる。
彼は彼女に夢中。その愛は生涯不滅だと信じている。
他方、彼女は<老い>を感じ始め”時”を止められないもどかしさと哀しさを切々と歌う。
”今日のヘアスタイルはオバサンみたいね。。”

この一言が強烈である。
 
これはコメディーなのだが、全編に流れるのは<老い>への深い悲しみと諦め。
最終幕は娼館でのドタバタ劇で、多くの下着姿の娼婦が客と絡み合う。
この演出家はしつこいくらいに絡みあうシーンを作った。
 
 
愛人はひょんな事からある将校の婚約者に婚約の証である<銀の薔薇>を手渡す役目を仰せつかる。
一目で彼女と恋に堕ちる。
これは自然の成り行き。
元帥夫人は自分の出番は終わったと、愛人を解放する。
彼女が去るシーンではベッドの上で若い二人が絡み合っているのを横目にしながら部屋を出て行く。
(残酷だわー。。このいちゃつくシーンって必要かな。。)
全てが落ち着くところに落ち着いて御終い。
 

前半、音階が全部半音高いキーに聞こえて、メロディーが掴めない。

なぜだろう。
頭上数センチの所で音がキイキイ鳴っているようだ。
声質のせいかな?
そこで気がついた。
そうだ。
これはヨーロッパの音階だ。
私は日本人だから演歌の音階の人間なんだ。
だからすんなり耳に入って来ないし頭にメロディーが残らない。
 
終了後、後方でご婦人方の会話が聞こえた。
”日本人だったらソウゾウがつくのにねえ。。。(ヤリスギヨねぇ。)”
(なんの事だろう。。。)
”あんなに足を開いたりねえ。。”
(過剰なベッドシーンだったと言っている。。)
今回は絡み合うシーンが頻繁に出て来た。
主人公2組、女たらしの将校は直ぐに女の尻を掴む。(この将校は秀逸だった。)
そして娼婦たち。この館のボスを太った男性が演じていて喝采を浴びていた。
そうねえ。
隠すのを美徳とする日本人には食傷気味かも。
おまけに愛人はメゾソプラノの女性が演じているから余計に小さな違和感を持ったのだろう。
 
時代背景は世界大戦の前で軍部の台頭が始まった頃だそうだ。主人公は全員軍関係者たち。
娼館の遊びなんて、多分あんなにハチャメチャなもんだったんだろう。
それに15歳年下の愛人なんて当然居ただろう。
先日、在スエーデンの友人とフランス大統領の話になった。
日本ではこの”年齢差”の方が話題になってますよ。私はね、人の奥さんを惚れたからって盗ってしまう男ってどうかと思う。酷い話じゃあないの?相手の家庭を壊したのよ。
そうしたら、
”なにいうてますのん? そんなのこっちじゃあイッパイありますわ。それに、それを言うならトランプはどうなのよ。歳のいった男が若い嫁さんOKで、女が年上だったらいけないの?”
成程。。。そうだなあ。と思った。
後日、この話を友人に披露したら、
”え? アンヘラってそんなに保守的なの?”と笑われた。
20年近い海外生活で私は<自由人>の代名詞のように思われていたようだ。
そうだよなあ。。
いつから私は<守り>に入ったのだろうかと自分でも笑ってしまった。

エンジェル

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2017年6月12日 (月)

六月大歌舞伎

仁左衛門。。
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何ていつも素敵なんでしょう。
あの素顔からこうも<色男>になるなんて。
(梅沢富美男もびっくりだけれど。。)
Img_9250
<御所の五郎蔵>
花道から役者が登場する。この拍手の鳴り方がいつもと違う。
左団次の声。
まあだ拍手が続いている。。あれ?
ふとみれば右手の花道に。。
(あら、仁左衛門だわ!)
花道が二本あり、客席を挟んで若衆の言葉の応酬が続く。
(まあ。。声まで色気があるわ。。)
3階席からはこの両名しか見えないけれど。。
一階席の華やかさが拡がる。
 
Img_9242
この時、1階最前列のご婦人方の様子に笑ってしまった。
全員が右を振り返っている。
じーーっと見つめている。
仁左衛門サマを見つめている。
 
話は相思相愛の男女。
女は五郎蔵の為に彼の恋敵から金を工面した。条件は彼と別れる事。女心も知らないで、<手切れ金>という言葉に彼は逆上する。そして新月の晩、待ち伏せして女を切り殺す。ところがこれがたまたま女の着物を借りた別の女郎だった。
Img_9244
何てこった
”何てこった!!”
五郎蔵は上着を脱いで赤い肌着(?)で見栄を切って幕が閉じる。
切れやすい現代のストーカーのような愚かな男なのだが、仁左衛門なら赦せるわという不思議な感覚になる。
所詮芝居なのだ。
 
<一本刀土俵入り>
幸四郎って低音なんだ。。何をやっても恰好いいなあ。
猿之助は甘い声で唄も歌っている。。
華のある役者って存在感がすごいな。
 
 

エンジェル

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2017年6月 7日 (水)

MET オペラビューイング オネーギン

エウゲニーオネーギン。
この本を読んだ気がするのだけれど。。よく覚えていない。
ロシア人はこの作品を学校で習うそうだ。
 
ある男が親友のオネーギンを恋人の家に連れて行く。恋人の姉は一目で彼に恋をした。恋に恋する女はその思いを打ち明けたが、彼は女を蔑んで拒絶する。
女は深く傷ついた。
オネーギンの悪ふざけから親友を怒らせ決闘になり、不本意にも彼を撃ち殺してしまい国を出る。
 
数年後にサンクトペテルブルクの親戚の舞踏会で二人は再会する。貴族の妻となった女が如何に素晴らしかったかを知り、恋に堕ちる。
今でも初恋の想いを忘れずにいる女に男は付きまとう。
女の心は揺らぐが、”貴方を愛しているけれど、私は主人を裏切らない!”
以前、拒絶した女にキスをして去って行った男。今度は女が同じようにキスを残して立ち去る。
(内心、ザマーミロ!と聞こえた。)
プーシキンの美しい詩だそうだがその良さは残念ながら分からないな。
でもこれを学校で習うって。。
一体何を学ぶのかな。
オネーギンから見える純粋な恋心。
女から見える男の身勝手。
 
 
冷たい言葉を人に浴びせてはいけない。
むやみに人を殺してはいけない。
他人の配偶者を獲ろうとしてはいけない。
ストーカーになってはいけない。
人生はままならないけれど自制して生きなさい。
恋をして相手に受け入れられなくても落ち込むな。
恋の病は不治なもの。
etc。
序盤の母親の歌。
”♪ <習慣>は天からの授かりもの。幸せの替わり ♪”
 
これは伏線で、母親は好きな人がいたけれど親にその人は止めなさいと言われて田舎に嫁いできた。でも、田園生活も慣れてしまえばこれが幸せというものだ。
そうして娘もオネーギンへの恋心は抱きながらも社交界の人となり、旦那を愛している。
それ(習慣)を捨てる気など無い。
自分を冷酷に非難した男への復讐も少しはあったのだろうが、幸せの習慣から飛び出そうとは思わない。
ロシアの人に聞いてみたいな。
この作品の教訓はなんなのか。
彼女に縋りつくオネーギンはストーカーのような嫌味な男に思えたから。

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2017年6月 4日 (日)

能 賀茂

あらすじ。
播磨の室の賀茂神社の神職が都の賀茂の社(下鴨神社)に参詣する。
二人の女が御手洗川で神前に捧げる水を汲んでいた。
二人は親切に神社の由来を説明しながら祭壇に向かう。
其処には白羽の矢をたてた祭壇があり、その由来を尋ねる。
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昔、或る女の水汲み桶に流れて来た矢が当り、それを家へ持ち帰ったところ女は懐妊し男子を産む。
その子が三歳の時に人から父親を尋ねられるとその白羽の矢を指した。
その瞬間矢は雷となり、その子も<神>となって天へ上っていった。

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それが賀茂の社の祭神・別雷(わけいかづち)で母親が加茂御祖神(みおやのかみ)である。二人の女とは加茂の神の使いだった。
その後、末社の神が姿を現し、さらに詳しく由来を説明する。
そして賀茂御祖神が神徳を賛美して優雅に舞い、最後に別雷が力強く舞いながら天上へ帰る。
 
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雷様。。
神様って人間的な姿形を想像するので、これが一番我々には分かりやすい。
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赤い髪に金色の幣を付け、華やかで猛々しく力強い舞に圧倒される。雷模様の衣装の美しさに迫力が増す。
昇天時の疾駆はまさに雷のように速かった。
こんなに速く舞台を駆けるのって見た事がない。
唖然として見送るのみ。
後に雷神の<衝撃>だけが余韻となって舞台に漂う。
稲の生育に水は必須。
別雷神の神威を力強く表し、五穀豊穣の願いを込めた演目だそうだ。
子供の頃、台風で停電しては蝋燭の灯りを囲んでいた事を思い出した。
これまで<かみなりさま>は風神雷神の姿を思い浮かべていたけれど、この赤髪の別雷(わけいかづち)の格好良い事。。
(ホレテシマイマス。。)
 
エンジェル

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2017年5月31日 (水)

狂言 大般若

野村萬斎。
馴染みのスターがいるとそれだけでウキウキする。
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だって。。
能は顔が見えないし(失礼ながら)お年を召した人間国宝が多くて何が何だか分からない。否、誰が誰であったとしても舞いの違いがわからない。。
だから”知ってる面”があるとホットするのである。
彼は独特の言い回しで高い声が良く通る。
一般に狂言師は美声で腹の底からの声にパワーがある。
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物語は或る家に毎月神子(みこ)が神楽を上げに来る。同様に坊さんが大般若経の功徳を讃え祈祷にやってくる。
神楽と読経が同時に始まる。
神官はお経が煩くて坊主を追い払いながら神楽を続け、坊主は場所を変えながらも経典の威力を唱え読経を続ける。
最後には神楽の軽快な舞につられて坊主が神官の後に続いて一緒に踊ってしまうというもの。
”カンジザイボーサー” と始まるかと思ったら、お経書をパラパラパラと右手に落とし、坊主が ”ぐじゃらぐじゃらぐじゃら。。。”と唱える。
この”グジャラグジャラグジャラ”に笑いが起こる。
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当時は今よりも宗教が身近だったし、人々の宗教の捉え方が大雑把で面白い。
神仏は災いを防ぎ、取り除き、清めてくれればそれでよかったし、それらの<お祓い>が彼らの仕事だった。
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堅っ苦しい説明などいらない。
両方同時に執り行って何の不都合があろうか。
宗教を皮肉ったようにも見えるし、人々のおおらかさとユーモアはいつの世も不可欠だろう。
八百万の神に(片っ端から)感謝をささげていた昔。
人々はそれが全てであっけらかんと受け入れて来た。
帰路、駅に向かう人々。
あら、阪神戦があったんだ。。
静かだなーと思ったら、後で調べたらこの日は3-0で負けていた。
残念。
 
エンジェル

 

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2017年5月28日 (日)

東をどり 新橋演舞場

そうだ、京都へ行こう! のノリで
そうだ、東をどりを見に行こう。
10年くらい前に見たきりだった。
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何れも美しい踊り手たちが綺麗に舞っていた。
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開幕5分前に係員が80代のおばあちゃんを誘導してきた。空席を挟んで我々は真ん中あたりに座っていた。
彼女が聞いてきた。
”スイマセン、あの緞帳のサインは誰でしょうか。オペラグラスを忘れて来て見えないのです。”
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私はカメラで拡大してみたが読めなかった。
そこで係員に”質問があります!”と尋ねたら、”マツオトシオさんです。”
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へえ。。
大観のように印象的な富士山で、何度も来ているから馴染みのある<絵>だったが、 ひとつベンキョウになった。
開幕寸前に50代の背広姿のサラリーマンが隣に座ったが、開始早々ウトウトしている。
ちと早すぎだわ。。この人はどういう方なのだろうか。。
おばあさまが休憩後に”先程は有難う”と話しかけてきた。そこで富士山の話になる。
良いですよねえ。富士山は。。
”八王子なんです。家から見えるんですよ。雪が溶けるとあの緞帳の真ん中あたりが黒く見えるんですよね。”
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まあ。。 羨ましい。
では赤富士は見た事がありますか? あれは夕焼けだとばかり思っていたら朝なんですってねえ。
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”否、見た事無いんです。三島駅だと丁度正面に見えてね、クボタイッチクがね、駅員さんに貴方と同じ質問をしたんです。<アカフジを見た事がありますか?>”
返事を待つ。
”そうしたら駅員さんは<17年働いてますが一度も見たことは有りません。>と答えたそうですよ。”
前の男性が休憩から戻って来た。
ん? 日本酒?
升酒を飲んでいた。
あら。。知っていたら私も飲んだのに。。
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先日、ニュースで 赤富士の映像が出ていたが、北斎ほどの迫力も色も無かった。
我々が頭に思い描く赤富士はズバリあれなんだよなあ。
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最後に芸者衆がズラリと並び、トウキョウの芸者を宜しく!と言って袖や胸元から白い物を取り出して撒いた。
ふと見れば三階席がざわついて、係員が同じものを撒いていた。
あらまあ、三階席でも撒くの?と思った瞬間私に飛んできた。
(あら、うれし。。)
あのおばあさまにも投げて欲しかったが行かなかった。
私の右奥に最後の一つが投げられた。其処には小学生が座っていたから彼に投げたのだろう。
その時、おばあさまがすっくと立ちあがって手を伸ばしてそれを獲ろうとした。
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その敏捷性に驚いた。
だって、腰が半分曲がったような状態で着席したのだ。
でも、そう言えば座って20秒もしないうちに船形の経木を手にしていた。そこにはコハダと鮭と柿の葉で包んだサバ寿司の3貫が載っていた。
その時、”あれ?いつの間に?” と彼女の素早い動作は少なからず私の気を惹いた。
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他人に投げられたてぬぐいを横取りしようとしたのが30-60代の人だったら嫌らしいと思うのだけれど、80を越えたら<愛嬌>である。
人生の荒波を越えて来た人の<力強さ>に圧倒される。
手ぬぐいが取れずに残念そうに座ったので、私のを差し上げた。
嬉しそうだった。 良かった。
私は自分のおばあちゃんを思い出していた。

気分が良かったので銀座までぶらぶらした。
先日オープンしたGSIXはここか。。
今度散歩しましょうね、キャサリン!
 

エンジェル

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2017年5月24日 (水)

団菊祭 伽羅先代萩

今始まったばかりで幕見席が空いているという。
開幕直後に4階に辿り着いた。
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成程20席程空いていた。
中央で見たいけれど、でも座っている方を大勢立たせては申し訳ない。
一番左のブロックには男性が前列に一人だけ座っていた。 そこでその紳士のみを煩わせることにした。
”モウシワケゴザイマセン。。”
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ひとつ開けて2番目の席へ座った。
1分も経たずに謡が終わり、菊之助の政岡の簾がくるくると上がるやいなや彼が

”おっとわやああぁ~!”
(あら、大向うの隣に座っちゃった。。。)
 
うるさいかと思いきや、適所にぴったり入れるので不快な事は全く無かった。
寧ろこちらも気持ちよいくらいだ。盛り上がる。
この方、手が小さいようだ。小学生のような早くて女性的な拍手をする。
これも先頭を切ってパチパチとやるから周りがつられる。
凄いよな。。
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右手からも大向こうが”おとわやー!”
が、隣のオジサマの方がテノールであちらがバリトン。
こちらの方が声が通る。
カッコいい。
高音は叫び声となって我々の頭上をさーっと渡り、舞台迄拡がっていく。
小気味よい。
 
仁木弾正を追い詰める裁きの場面では海老蔵の”凄み”が強すぎて、追い詰める<正義>の方が単調な感じがしたが、盛り上がりで彼は”かぁああ~!”と叫んだ。
明らかに屋号ではない。
(今、何て言ったんだろうか。。かあ~?かあ~?)
かあ~って、ナンダ?
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彼はもう一度 ”んっかぁぁああああぁ!”と叫び、その後は、”ワーッ!” (明らかに”ワーッ”だった。)、
”まってましたぁああぁ~”
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まあ、面白い。
後半の ”ンりったあやあああああぁ~!”、”ンりったあやあああぁ~!”
この尻上がりの”成田屋~!”は美声だった。
 
第一場で弾正が地下からぬっとせり出て静かに花道を去って行く。
彼はひと言も発しないのにその存在感は半端でない。
ゆっくり消えて行き舞台の幕には彼の影が映るのだが、少しづつそれが大きくなっていく。
その弾正の<影>の不気味なこと。
やっぱりこの人はゆくゆくは人間国宝になるんだろうなあ。
 

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2017年5月 6日 (土)

南総里見八犬伝 愛之助

そっか。剣士が8人いるんだから。。
愛之助が全場面に出るってわけじゃあないのよね。
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若い役者の熱演で皆, 力強くて格好いいけれど、なんか物足りない。(貫禄という奴かなー。)
 
雁治郎がやっぱり凄いなー。
舞台をきっちり締めている。
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この演目は以前猿之助で見た。
(つくづく彼は声が良いと思う。)
それはとっても面白かった。
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どうしてもその記憶があるので、今回は間が抜ける時が多かった。
つくづく歌舞伎の衣装は綺麗だなーと見惚れていた。美しい舞台衣装。

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その美しい彼等が4人、5人と勢揃いするのに盛り上がらない。
拍手喝采が続かない。見栄を切っている役者がマネキンのように並んでいて、客がそれを静かに見ている状態が数度続いた。
何なのこの冷たーい雰囲気。
隣の女性は直ぐに拍手をしようとするのだが会場が盛り上がらないので、手を叩く前に止めてしまう。
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まあ。。
何故なんでしょうねえ。
どうして拍手をしないんだろうか。
あの華やかな舞台がまるでスクリーンの向こうの映像のよう。

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大向うが居なかったからかしら。
舞台って客も一緒じゃないとテンションが上がらないようだ。
GWなのに8割程度の入り。
愛之助は結構TVに出ているのに。
ガラガラじゃあないか。
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場面転換に時間がかかり過ぎて、太鼓の音だけじゃあ間が持たない。おまけに幕の向こうで大道具の話す声や笑い声が聞こえてくる。

この会場は広くないのでとても見やすくて好きなのだけれど、現代語の会話では舞台の余韻が続かない。
でも、大道具さんが役者口調で話していたら面白いだろうな。
まっ、江戸の芝居は幕の向こうもこちらももっと煩かったのだろうなあ。
 

エンジェル

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2017年3月26日 (日)

MET オペラ ビューイング ルサルカ

歌手 オポライス、実に美しい。
美貌と歌声と演技力と、三拍子そろった美女は見ているだけで楽しくなる。
物語は”人魚姫”の元になったスラブの民話。水の精霊又は幽霊。
人間に恋をしてその恋を得るために”声”と引き換えに”人間”になる。
相思相愛の王子と婚約に至ったが彼女は情熱を表現できず、そのそっけない態度に彼の心は他の女に移る。
ルサルカは森に戻るが人間でも精霊でもなく、かつての仲間にのけ者にされ森を彷徨う。他方、傷心の王子は彼女を求め死んでも構わないからキスしておくれ!と願い死んでしまう。
演出担当者のインタービューで、
”不思議なのは、あれだけ王子に情熱的に愛されるのに、どうして彼女は情熱的になれなかったのか。。。彼女は人間になるために自分自身の一部を捨てた。<ありのまま>でなくなったから情熱も湧かないのでしょうね。”
この説明で私の疑問も晴れる。
だって大好きな男との恋が成就したというのにツレなくするなんて。。考えられないから。
<ありのまま>でいる事って大事なんだろうなあ。
育った環境や価値観の異なる男女が愛し合うというのは、或る程度の<緊張>があった方が良いんじゃあないかな。
舞台は森の池。
舞台全体が水色の池。♪蓮の花が~♪と歌うように、蓮の大きな丸い葉が置かれている。それをニンフたちがフロッピーのように投げ合う。それが銀色に光りながらくるくる回って行く様は面白い。
ここの3人のアリアは美しかった。
もうひとつ効果的なのがダンス。
ダンスと言えば、こうもりや椿姫などの上流階級のダンスを想像するが、ここではニンフたちのダンスと婚約パーティーのバロックダンス。
クラシックバレーやコンテンポラリーダンスを取り入れて、或る時は官能的に男女が絡み合う。バロック衣装の女性が男子の背に乗ったり、抱き合って床に倒れたりと実にユニークだった。
ダンス担当者は、”あれはルサルカが知らなかった<人間社会>を象徴しています。”
成程。。成功だ。
 
言語はチェコ語。
単語が四つばかりイタリア語と同じだと思ったが、これは何語?とずーっと不思議な気分だった。
指揮者曰く、”このオペラはチェコ語だから素晴らしいんだ!”
そう言われてみると、意味は分からなくても流れるような旋律に綺麗に<音>が乗っていた。
 
幕間のインタビューで知るオペラ歌手の役柄の解釈も面白い。
”主人公のルサルカは二面性がある。単に純粋で可愛らしいというだけでなく、王子に死をもたらすことも知っている狡猾さも兼ね備えている。”
王子役は、
”とてもハッピーだよ。死ぬ間際にあんな美しいアリアが歌いながら死んでいくんだよ。
あれは最高の死に方だよ!” アッハッハと笑った。
ユーモアがあって面白い。

エンジェル

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2017年3月23日 (木)

能 錦木

錦木(ニシキギ)ってなあに?
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恋する女の家の門に求婚の印として錦木の束を立てかける。女はそれを受け入れず、男は3年の間錦木を立てかけ、それが千束となった。思いかなわず亡くなった男はそれらと共に埋葬され<錦塚>と呼ばれた。
そしてそれを悲しんだ女も死んでしまう。


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その話を聞いた旅の僧がこの二人の霊を供養する。
二人は弔いを感謝し、恋が成就した喜びを舞い踊りながら昇天する。

夜が明けるとそこには錦木塚があるのみ。

この恋の成就の舞がとても嬉しそうだった。

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そっか。。
悲恋で亡くなった恋人達はあの世で必ず結ばれると思っていたけれど。。違うのか。。

喜びの舞の余韻を残したまま静々と退出する恋人たちとお坊さん。
幕の向こうの<あの世>に引き上げて行くようだった。

それにしても三年もの間、置かれ続けた錦木を受け取らなかった女の<事情>って何だったのだろう。

 

エンジェル

 
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